今年も確定申告の時期がやってきました。
開業後初の確定申告
令和6年の確定申告シーズンがやってきました。
この時期から全国の税理士事務所は繁忙期となります。
1月の償却資産申告、法定調書、給与支払報告書、2月~3月の個人の確定申告、4月~5月の3月決算法人の申告が税理士業界の繁忙期です。
ほぼ半年近く繁忙期ですね。
令和6年の確定申告書の受付は令和7年2月17日(月)から3月17日(月)までとなります。
15日が土曜日であるため、2日ほど期限が長くなっています。
前年は、勤務先での確定申告に加えて、退職に伴う業務引継ぎ、開業準備と目の回る忙しさでしたが随分昔のことのように感じます。喉元過ぎればなんとやらですね。
当事務所の令和6年の確定申告の受注件数は今のところ30件前後です。
経験上やれると判断できる件数に落ち着きました。
開業後初の確定申告であり、どの程度の件数をこなせるかが不透明であるため、積極的には個人の顧問を増やさないようにしています。
キャパオーバーで迷惑をかけてはいけませんので。
法人の顧問が増えると社長やご家族の確定申告を依頼されるようになり、自然と確定申告の件数も増えていくので少し余裕を持たせているというのもあります。
今後、税理士に確定申告を依頼することがあれば、直前ではなく、早くから依頼することをお勧めします。
確定申告時期になってから税理士を探すとどこの事務所も忙しいため、引き受けてくれない可能性があります。
また、直前での対応となると通常料金よりも高くなることが考えられますので、ぜひとも確定申告が必要と分かった時点で税理士探しを始めてみてください。
繁忙期対策
忙しくなるとわかっていながら無策で挑むわけにはいきません。
確定申告に向けていくつか対策をしています。
①AI-OCRの導入
今年から会計システムを新しくしたのに合わせてAIーOCRを導入しました。
これは、スキャナーで資料を読み込むとAIが文字を認識し処理してくれるというものです。
確定申告では、医療費の領収書、保険料控除証明書、源泉徴収票、寄附金控除証明書などを読み取ることができます。
特に医療費の集計、ふるさと納税の集計には抜群のスピードと精度を発揮してくれます。
私が集計すると20分~30分かかる作業を3分ぐらいでやってのけます。
この集計をやりたくなくてシステムの導入を前倒ししたほどです。
②個人事業の方からの早期資料回収
事業をされている方は資料も多く、確定申告時期にまとめて年間分の資料を持ち込まれると負荷が大きく、業務が滞ってしまいます。
そこで、約3か月ごとに資料をお送りいただき記帳を進めるようにしています。
契約時にお願いしているとはいえ、お客様のご協力あってのことなのでありがたいことです。
③進捗管理ツールの利用
確定申告は件数が多くなるため、進捗管理が重要になります。
当初はExcelで管理しようかとも思いましたが、普段、業務管理で利用しているツールを使えば、確定申告の進捗管理も行えるようなのでそちらを使うことにしました。
これで資料の回収状況や、着手件数、完了件数を把握できます。
この辺りはどの事務所もなにかしらのツールを使ってやっていることですが、これがベストという方法があるわけではありません。やりながら改善していきたいと思っています。
まとめ
ひとりでやっているうちは、確定申告を一気に受けるとキャパオーバーになりかねないので徐々に自分の処理能力と相談しながら増やしていきたいと思っています。
将来的に従業員を雇用したときを考えても、この時期に残業が続くような状況ではよくないかなと。
ただ、確定申告時期が忙しいということはそれだけお仕事をいただけているということなので、喜ばしいことではあります!
体調を崩さず、引き受けた業務をやり切っていきます。