税理士の業務というと、税務申告や帳簿の作成といった「過去・現在」の整理が中心に思われがちです。
しかし私は、これからの税理士の役割として 「未来を見据えた経営支援」 がより重要になると考えています。
なぜ経営支援に注力しているのか?
税務・会計業務で扱う帳簿には、会社の「過去から現在の姿」が表れています。
もちろん、現状を正しく把握することはとても大切です。
ただ、現状把握はゴールではなく、あくまで スタート地点 だと私は考えています。
経営者が本当に大切にしているのは、
- 今後どうしていきたいのか
- 5年後、10年後にどのような会社でありたいのか
といった 未来の姿 ではないでしょうか。
この未来の話を、感覚や想いだけで語っても、具体的な行動にはつながりません。
そこに 数字という根拠 があってはじめて、意思決定や行動に落とし込むことができます。
そのため私は、数字に基づいた計画づくりを、税務会計と同じくらい重要な支援領域と位置づけ、経営支援業務に力を入れています。
経営計画の作成と実行管理で見える化を
私が現在取り組んでいる経営支援は、大きく次の3つです。
1.経営計画の策定支援
経営者が思い描いている方向性や目標を、
「思考」から「数字」へ 落とし込んでいきます。
単に計画書を作るのではなく、
- 実現可能か
- 無理のない数値か
- 意味のある目標になっているか
といった点を確認しながら、現実的で実行できる計画に整えていく過程を大切にしています。
2.実行管理の仕組みづくり
計画は、作っただけでは意味がありません。
- 月次での振り返り
- 目標達成度の確認
- 改善点の洗い出しと次のアクション
といった PDCAサイクル を回し続けることで、はじめて計画は意味を持ちます。
そのため、計画をどう管理し、どう活かしていくかという仕組みづくりまで含めて支援しています。
3.定期的な振り返りと改善提案
定期的な面談を通じて、
- 計画どおりに進んでいるか
- 想定とズレている部分はどこか
- 次に何をすべきか
を一緒に確認し、次につながる具体的な行動へ落とし込んでいきます。
数字を並べるだけではなく、
「この数字をどう読むか」「どう活かすか」という部分まで踏み込むことを意識しています。
創業間もない会社だけでなく成熟企業にも
経営支援は、創業間もない企業にとっては特に力強いサポートになりますが、成熟した企業にも大きな価値があります。
実際に、
「経営計画を作りたいけれど何から手をつけて良いかわからない」
「経理部長や財務取締役といった財務に詳しい人材が社内にいない」
といった理由で実行できていない企業は少なくありません。
そうした企業に対しても、計画策定から実行管理までを丁寧に支援しています。
まとめ
経営支援業務を行っていると、自然と話題は「未来」の話になります。
経営者の
「こうありたい」
「こうしていきたい」
「ここを達成したい」
という想いをお聞きし、それを数字に落とし込み、実行できる形に整えていく。
その過程を、経営者と一緒に考え、伴走できることに、私は大きなやりがいを感じています。
税務会計は、過去と現在を正しく把握するために欠かせないものです。
そこに、未来を見据えた計画と実行力が加わると、会社は大きく前進します。
経営者の身近な相談役であり、会社の数字を把握した税理士だからこそできる方法で、未来づくりを支援していきたいと考えています。