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タイトル
PIXER<ピクサー>世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
著者 ローレンス・レビー,井口耕二/訳
出版社 文響社
ナレーター 柳よしひこ
再生時間 11:05:18
おすすめポイント
・ビジネス書とは思えないほどストーリー性が強く、話に引き込まれる。
・ピクサーの映画製作の裏側を垣間見ることができる。
・夢のある大ヒット映画の製作と、現実的なお金の苦労との対比がおもしろい。
・エンターテイメント業界の特殊な収益構造とその複雑さが垣間見える。
・スティーブ・ジョブスがいかにピクサーと関わり、表舞台に返り咲いたかを知ることができる。
・本を読んだ後、ピクサー映画をより楽しく見れる。
作品紹介
ピクサーの元CFO(最高財務責任者)が書いた本だけあって、当時の様子が詳細に表現されており、聞いていて映像が浮かんでくるような内容となっています。
スティーブジョブスからオファーを受けてCFOとして入社し、赤字続きであったピクサーを立て直しながら株式公開にもっていくまでのストーリーが描かれています。
著者が入社した時点でピクサーは難題をいくつも抱えており、とても株式公開など考えられない状況でした。
クリアすべき難題の多さに著者が入社したことを後悔する様子も描かれています。
ピクサーといえば、トイ・ストーリー、モンスターズ・インクをはじめ大ヒットアニメーション映画を製作した夢のある企業というイメージを持ちますが、決して当初から成功が保証されていたわけではなく、夢(映画製作)と現実(資金難、赤字)の間でもがき苦しみながら現在の成功を収めたことが本書から感じ取れます。
スティーブジョブスが個人資産を注ぎ込むほどの資金難、コンピューター・アニメーション映画という世界初の試み、ピクサーとスティーブジョブスの確執など、とても成功するように思えない状況下のなかで困難を乗り越え、世界一のアニメーション企業となっていく、まさに映画のようなストーリーとなっています。
また、著者がCFOとなり、これまでまったく関わりのなかった映画業界の収益構造を解き明かし、赤字続きで事業計画すらなかったピクサーを立て直していく様子は大変勉強になりました。
ビジネス書としても学ぶべきことの多い作品です。
なぜトイ・ストーリーはおもちゃが主役だったのか、物語が子供部屋から始まるのか、ピクサー映画の裏話を知るとより映画を楽しむことができます。
聞いて損なし!ぜひ、聞いてみてください。