独立するタイミングは思い立った時がベスト!

独立について

税理士に限らず、社労士や司法書士、行政書士などの士業の方やその他の資格をお持ちの方の中には、いずれは独立しようと考えている方は多いかと思います。

しかし、いつ独立するのがベストなのかと考えだすとなかなか決断できないものです。

独立のきっかけ

私の独立のきっかけは、一言でいうと「なんとなく」です。

ふと、「あ、独立しよう」と思い立ちました。

税理士を目指した時からいずれは独立して自分の事務所を持つという目標を持っていましたが、それまでは仕事が楽しく、お客様にも、職場の仲間にも恵まれていましたので、具体的に行動に移そうと思ったことはありませんでした。

しかし、今後の自分の人生を考えたときに、いまが独立のタイミングだ!と思い至りました。

「なんとなく」を深掘りしてみると、
①仕事に慣れてしまい緊張感がなくなってきた。
②新たな仕事にチャレンジする機会が少なくなった。
③事務所運営に興味が出てきた。
④税理士として成長するために環境を変える必要があると感じるようになった。
⑤若いうちであれば、独立して失敗したとしてもやり直しがきくと考えた。
⑥独立するのであれば子供が小さいうちのほうがいいと考えた。
⑦同期が先に独立した姿を見て刺激を受けた。
などがあげられます。

一つの要因ではなく、そういった積み重ねが「なんとなく」のきっかけになったのだと思います。

独立しようと思い立ってから実際に独立するまでは、引き継ぎや準備などで1年ほどかかりました。

その間、まったく悩まなかったかというと…悩みました!

うまくいかなかったら?
家族がいるのに大丈夫?
もうちょっと待ったほうがいいのでは?

色々と悩んだ結果、最終的には自分の直観を信じ、自分で決めたのだからやるしかないという晴れやかな気持ちで独立しました。

思い立った日が吉日

独立にベストなタイミングとはいつでしょうか?

仕事の引き継ぎがスムーズにできて、退職しても職場に迷惑が掛からず、独立資金の準備が整い、独立してからやっていけるだけの仕事が確保できて、人脈・知識・経験が十分備わった時期でしょうか?

残念ながらそんな日はやってきません。

退職が決まらなければ仕事の引き継ぎはできません。
退職すればそれなりに職場に迷惑はかかります。
独立資金はすぐには貯まりません。
よほどの実績がない限り、独立前から仕事が確保できる人は稀です。
人脈・知識・経験は、どこまでいっても十分とはなりません。

タイミングを見計らっていては動けなくなってしまいます。

思い立ったが吉日というように、独立しようという考えが頭に浮かんだ日が最良の日ではないでしょうか。

税理士試験に合格した、職場で嫌なことがあった、所長と意見が対立した、もっと稼ぎたくなったなどきっかけは様々です。

多少、勢いでもないとリスクを負って独立しようなんてことはできません。

独立しようという気持ちが湧いてこないのであれば、それはまだ機が熟していないのだと思います。
じっくり焦らず、時期を待ちましょう。

さすがに思い立った翌日には仕事を辞めて独立、というわけにはいかないのが社会人です。

勢いで独立を決めたら、冷静になって勝率を上げる方法を検討していきましょう。

独立するかしないかを検討するのではなく、独立後にどうやって生き残っていくかを検討するのです。

業界の研究をし、先に独立した先輩・友人から話を聞き、独立までのスケジュールを立て、具体的な事業計画に落とし込む。

独立するかしないかで悩むよりも生産的で良い時間になるはずです。

まとめ

私の場合はふと独立しようという気持ちが湧いて、その気持ちに従って独立しました。

結果として、タイミングはベストだったと感じています。

直観は9割正しいといいます。

独立しようと思い立った気持ちを大切にして、ぜひ次の一歩を踏み出しくみてください。

この記事を書いた人

広島市中区白島で税理士をしています。30代の開業税理士です。「税理士という枠を超えてお客様の一番の相談役となる」ことを目指しています。
税金や経営に関する情報、日々考えていることを発信していきます。

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