開業してすぐに事務所を借りるメリット

開業後事務所を借りるメリット 事務所運営

私は税理士事務所を開業するにあたりはじめから事務所を借りました。

自宅開業という選択肢もある中で、事務所を借りるメリットを大いに感じています。

事務所を借りた理由

自宅で開業するか、事務所を借りるか、開業を考える際に一度は悩む問題です。

私も悩みました。

自宅開業のメリットは何といっても家賃がかからないこと。
開業したばかりで売上が見込めない状況では固定費は抑えたいところです。

悩みましたが、私は事務所を借りることにしました。

一番の理由は、「子供が小さく、自宅では仕事にならない」ことです。

開業時、子供は4歳と1歳でした。
次女はまだ幼稚園に行く年齢ではないですし、長女は幼稚園から15時には帰ってきます。

子供がドアの前で「お父さん遊ぼう」と呼んでいるのにドアを閉ざしたまま仕事ができるか?と考えたときにできないなと。私の膝の上で子供がパソコンをおもちゃにしている姿が容易に想像できました。

また、自宅がマンションでお客様に来ていただくことが難しいというのも決断の要因でした。

事務所を借りて感じたメリット

自宅では仕事ができないという理由で事務所を借りたわけですが、結果としてメリットのほうが大きいと感じています。

①仕事に集中できる

自宅とは別に事務所を設けることで、プライベートと仕事を分けることができます。

開業当初は暇な日も多いのでサボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。
9時から仕事と決めていても、自宅であれば時間通りに開始できるかわかりません。
それが開業の良さとも言えますが、早く事業を軌道に乗せるためにはマイナスです。

通勤に時間が多少かかろうとも事務所に通うことで、強制的に仕事モードに切り替えることができます。

②お客様に来所いただける

事務所を借りているとお客様を気兼ねなくお呼びできます。

新規で顧問契約いただく際には、事務所に来ていただくことも多々あります。
自宅であれば呼ぶことを躊躇しますが、事務所を借りていればいつでもウェルカムです。
自宅であってもオンライン面談やレンタル会議室を使うという手もありますが、事務所という自分にとってのホームでお客様と接することができる利点は大きいと感じています。

お客様以外にも同業の方や提携先の方、銀行員、業者など様々な方が事務所に来てくださいますが、自宅であれば難しかっただろうと思います。
相手側からしても気軽に事務所に伺いたいとは言えないでしょう。

③評価が上がる

事務所を構えることで評価が上がるというよりは、事務所を構えないことによるマイナス評価がなくなるという印象です。

本来は自宅開業であろうと、事務所を借りていようと税理士の能力はその人次第ですが、自宅で開業することで「事務所を借りるほど儲かっていないのか?」「顧客が少ないのか?」という印象を与えてしまう可能性があります。

④自宅の住所をさらす後ろめたさがない

自宅開業となると自宅の住所を公開することになります。

名刺にしろ、ホームページにしろ、税理士会の会報にしろ自宅の住所が載ります。
仕方ないことですが、あまりいい気がしません。
家族がいる中で自宅住所をオープンにするのはなんとなく気持ち悪い感じがあります。

事務所を借りればそんな心配をする必要はありません。
むしろ営業のため頑張って事務所の所在地を広めていく必要があります。
プライバシーを守るという面からも事務所を借りる意味はあります。

レンタルオフィスではダメなのか?

開業にあたり、レンタルオフィスも検討しました。

レンタルオフィスはアクセスもよく好立地な場所にあり、費用は事務所を借りるより安く済みます。自宅開業は難しいが、事務所を借りる費用は抑えたいという場合にはありです。
レンタルオフィスで開業して、ある程度顧客がついてから事務所を借りるという手もあります。

私の場合は、①レンタルオフィスの個室ブースが狭い、②狭いわりに賃料が高い、③駐車場を借りるとより高い、という理由で断念しました。

地域によって賃料の事情もありますが、私の住む広島ではレンタルオフィスの広さと賃料を考えると事務所を借りたほうが割がいいと感じました。

まとめ

事務所を借りて感じたメリットについてまとめてみました。

初期投資、固定費はかかるものの事務所を借りて全く後悔はしていません。

かかる費用以上に、集客、仕事効率の面でメリットを感じています。

自分で仕事がしやすいように、気持ちよく働けるように工夫できる空間は心地がいいものです。

自宅開業にも「初期投資、固定費が抑えられる」「通勤の必要がない」などのメリットがありますが、私は自宅で開業した経験がないため詳しくは語れません。

自宅開業にしろ、事務所を借りるにしろ、自分が一番ストレスを感じない方法がベストです。

私が次に事務所を借りるタイミングは従業員が増えて移転するときになりそうです。

<参考>
独立するタイミングは思い立った時がベスト! はこちら



この記事を書いた人

広島市中区白島で税理士をしています。30代の開業税理士です。「税理士という枠を超えてお客様の一番の相談役となる」ことを目指しています。
税金や経営に関する情報、日々考えていることを発信していきます。

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