開業から4カ月を振り返る

開業から4カ月を振り返る 事務所運営

2024年4月1日に事務所を開業して4カ月が経過しました。

開業してからの4か月間を振り返ってみます。

開業1カ月目

期待と希望と少しの不安を胸に独立開業した2024年4月。
1カ月目は、挨拶回りと事務所の体裁を整えることに多くの時間を割きました。

開業したからといってすぐに仕事をいただけるわけではありません。
まずは開業したことを知ってもらわなければいけません。

税理士、他士業、経営者、友人などこれまでお世話になった方に開業の報告をしました。
お会いできる方には直接お会いして報告させていただきました。
ありがたいことにお祝いや応援のお言葉をいただき、改めて独立してやっていく決意を持つことが出来ました。

また、近隣の税理士事務所、司法書士業事務所にもご挨拶に伺いました。
後々聞くと挨拶に行かない方のほうが多いようですが税理士会の会合でお会いすることもあるので、気持ちよく仕事をするため挨拶させていただきました。
皆さん良い方ばかりで安心しました。
お話をお聞きすると大学の先輩で、その後お食事に誘っていただくなど良い出会いもありました。

近隣の銀行にも挨拶に伺いました。
営業もありますが、今後顧問先から融資のサポートを依頼されることも考えられるため良い関係を構築しておきたいという思いもあり訪問しました。
銀行によって反応は様々。興味を示してくださるところもあれば、とりあえず話は聞きましたという反応の銀行もあり、面白い。

興味を示してくださった銀行からは、その後、法人の顧問先を紹介いただくなど良好な関係が築けています。支店長など役職が高い方はすでに懇意な税理士がいらっしゃるでしょうから、年齢が近い・若い行員のほうがお互いに相談しやすく、良好な関係が築けるのではないかと考えています。

事務所の体裁を整えるのにも時間がかかります。
当然ですがボールペン1本でも自分で購入しなければいけません。
会計システムの設定、備品の発注、看板の制作など初めて行う業務は時間がかかります。
前職で業務に集中できていたのはこういったバックオフィス業務を行ってくれていた方のおかげだといまさらながらに感謝です。

4月の時間の使い方は営業(挨拶)50%、雑務30%、税理士業務20%ぐらいの割合でしょうか。営業に時間を割くのは仕方ないですが、雑務に取られる時間を効率化していかないといけません。

開業2,3カ月目

2,3か月目はありがたいことに知り合いや銀行からの紹介、前職からの引き継ぎ依頼もあり想定していた以上に顧問契約のお話をいただきました。

印象としては、「開業したばかりだから優先的に紹介してあげよう」という開業特典的なところもあるかなと感じています。この勢いが続くことはないだろうと冷静に分析しています。

色んなところで開業しましたと言っていたおかげで、勉強会や交流会に誘っていただく機会が増えました。誘っていただいた会には断らず参加するようにしています。合う合わないも参加してみなければ判断できません。悩むぐらいなら気持ちよく参加します。
税理士の勉強会、他士業も含めた有志の勉強会、若手税理士の交流会などに参加し、交友の輪が広がることで新たな知識、価値観、視点、刺激を得ることができています。

勉強会の開催時間は17時からというものが多く勤務している場合は容易に参加できません。勤務時代に声がかからなかったのもうなずけます。

開業4カ月目

開業当初のバタバタも一段落し、事務所運営の今後の方向性について検討する余裕がでてきました。

開業1年目はとにかく顧問先を増やすことが第一優先ですが、その先のビジョンを具体的にしていく必要性を感じています。

目指す方向ははっきりしていて、事業のパートナーとなれる高付加価値のサービスを提供する事務所です。顧問先と一緒に悩み、考えながら事業を発展させていくことが自分のやりたいこと、やりがいを感じることであるため、そこに注力したいと考えています。

そのために何人規模の事務所を目指すのかがはっきりと描けていません。
2,3人でやるのか、10人か、20人か、それとももっと拡大を目指すのか。

明確なゴールを設定してもその通りにはいかないでしょうが、事務所の規模によって取るべき戦略が変わってきます。

税理士事務所の6割以上が1~4人規模の事務所といわれています。
4人以内であれば所長税理士がすべての顧問先を担当できるため、業務の質を保つことができます。

10人規模となると所長税理士だけでは顧問先を担当しきれないため、顧問先対応できる人材が必要となり、人材育成と品質管理が重要になってきます。

どの規模感を目指すのか、なるべく早めに目指すべきゴールを設定することが今後の課題です。

毎日がワクワク

開業して4カ月が経ち、はっきり言えるのは、独立開業してよかったということです。

独立開業したことを後悔したことは一日もありません。毎日ワクワクしています。

税務会計を追求するという意味では勤務時代のほうが複雑な税制、難解な税務相談、判断が難しい国際税務など税務会計を研究する機会は多かったです。

しかし、開業してからのほうが税理士として経営者に寄り添い、会社に役立つことを考えるということができていると感じます。営業やバックオフィス業務などやるべきことは増えましたが、それも開業の楽しみと前向きに受け止めています。

なにより家族と過ごす時間が増えたことが私にとっては一番です。

これから忙しくなればそうもいっていられませんが、時間があるうちは家族との時間を楽しみたいところです。


この記事を書いた人

広島市中区白島で税理士をしています。30代の開業税理士です。「税理士という枠を超えてお客様の一番の相談役となる」ことを目指しています。
税金や経営に関する情報、日々考えていることを発信していきます。

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