ゼロスタートの強みについて考える

ゼロスタートの強みについて考える 独立について

独立開業から4カ月が経過しました。

事務所を引き継いだとか、親が税理士だとかいうこともなく、ゼロからのスタートです。

ゼロからというのも悪いことばかりではありません。

ゼロから独立開業することについての強みについて書いてみます。

ゼロから始めたほうが有利なこともある

税理士事務所を開業した場合、既存の事務所を引き継ぐ以外はゼロから事務所を創っていく必要があります。

私の場合、タイミングが違えば事務所を引き継ぐということもあり得た立場にいたため、事務所を引き継ぐ場合と、ゼロから始める場合とで悶々と考えていた時期があります。

実際にゼロから始めてみて決してマイナスな面ばかりではないと感じています。

ゼロから始める場合、ターゲットとする顧客層、料金設定、事務所の運営スタイルなどを自由に設定できます。

事務所を引き継いだ場合、すでに既存の顧客がついており、事務所の運営方法も確立しているため方向性を変えるのは容易ではありません。
事務所が大きいほど顧客、従業員が多いためより変化が難しくなります。

料金については既存顧客の手前、料金表をホームページなどオープンな場で開示することが難しくなります。

自分のやりたいこと、事務所の理想像をはっきりと持っている方は、ゼロから始めたほうが事務所の設計はやりやすいでしょう。

先人の良いところを真似できる

後発の強みは、先人の良いところを真似して取り入れることができることです。

インターネット、SNS等の普及により情報がいくらでも集められる時代です。

独立開業するにあたってどの程度費用がかかるのか、どのように顧客を獲得していけばいいのか、どのような事務所を目指すべきか、業界のトレンドは、など知りたい情報は検索すればいくらでも出てきます。

X、Instagram、Facebookなどで気になる税理士の先生をフォローすればどんなことに取り組まれているのかをタイムリーに知ることができます。
SNSを通じて連絡を取れば直接お話を聞く機会を得られるかもしれません。

私もそうですが、ブログを書いている先生も多くなりました。
定期的にチェックすればどのようなことを考えて仕事をされているか知ることができます。

税理士事務所の運営関連の書籍も充実しています。
何冊か読めばいずれぶつかるであろう課題が見えてきます。

私は、独立してすぐに開業税理士の先輩方に事務所見学をお願いしました。
皆さん快くOKしてくださり事務所を案内してくださいました。
事務所運営における失敗談や成功事例などを包み隠さず教えてくださいました。

ゼロからの開業であり、苦労がわかるからこそ皆さん手の内を明かしてくださったのだと思います。
これが事務所を引き継いで地盤がある、開業後数年経ち軌道に乗っているなど同業のライバルと認識されている状況であれば同じように教えていただけたかはわかりません。

ゼロからでも情報を集め、先人の良いところを真似ることで、一気に事業を進めることができます。

ゼロから創っていく面白さ

ゼロから事務所を創っていくのは面白いです。

資金や時間などの制約はあるものの、どんな事務所にしていくかを自分の意思で決めることが出来ます。当然、自分の思い通りに進まないこともありますが、そこも含めて事務所を創っていく面白さを感じています。

どのように集客していくか、どんなサービスを提供するか、どんなシステムを導入するか、どこにお金をかけるか、自分で考え、行動し、決めていく。

独立開業の醍醐味です!

ストレスを感じるのはもったいない。
一度しかない創業期を楽しんでいきましょう。

この記事を書いた人

広島市中区白島で税理士をしています。30代の開業税理士です。「税理士という枠を超えてお客様の一番の相談役となる」ことを目指しています。
税金や経営に関する情報、日々考えていることを発信していきます。

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